くにさんの日々是好日

くにさんの日日是好日

介護福祉士で心・魂の探求者が綴る日頃感じたアレコレ、SNS投稿記事の紹介

重度自閉症の子供が殺された事件に対して自分の介助を振り返りました

☆先の月曜日にfacebookに投稿した記事の転機です。

月曜日の中日新聞の朝刊で、50歳派遣社員の父親が25歳の重い自閉的の息子の将来に不安を持ち絞殺した記事がありました。

重度で暴力を振る関係で「施設の受け入れ体制が十分でない」理由で入所出来る施設が最後まで見つからなかった。には複雑な気持ちでした。

介護職員として施設側の管理者及び職員の立場は理解出来ます。うちの場合でも「重度で暴力を振る人」の介助は引き受け手が極端に減って、長年されていた方が辞退される例が女性でとても多い。

普通に考えれば顔や腕に傷あとを残したり、暴力の恐怖を理解すれば、続けて頂いている方には感謝の念がわくばかり。

障害思い方には感謝料上乗せで思うが現実的には困難ですし、食事でも思うが家庭を持った者同士これも難しい。

~ 転機はここまで ~

私が未経験の介護職員になって半年を迎えようとした時に「暴力を振う方でちよっと難しい40才台の方ですが泊まり介助しますか?」の確認がありました、よく分からずに引き受けました。

私の勤務は金曜日の泊まりですが、研修者の都合で平日の夜の研修になりました。駐車場で集まり事前のレクチャを受けました。

そこで「その利用者は同時に2人の介助者が居るのを嫌いますので、一通り流れを教えますので何か不明なことや困りことがあれば階下に居ますので連絡下さい」と言われました。

介助自体は他と変わら入浴、口腔ケア(歯磨き)、洗濯と特別なことではないので備品の場所さえ分かれば問題はありません。

利用者さんと対面して私の説明があって引き継ぐと、その利用者さんは片言の単語と身振りで私以外の人はどっかへ行けの素振りをして周りに人が居なくなりました。

入浴、口腔ケア、洗濯までは迷いつつ進めましたが、なかなか寝付かずにいました。

その方の部屋に張ってある諸注意を見ると「23時までに寝なかったら頓服を1つ服薬して、更に3時間しても寝なかったら1つ服薬」とありました」。この人は寝ない人かと思いましたが、私は薬に対しては否定的立場でしので自力で?寝られように考えましたがだめでした。

あとからよくよく考えれば私達健常者でも全く面識のない人が近くに至ら落ち着かないと思います。ましてや彼は不安定のプロです。

23時半に投薬して一度寝ましたが夜中の3時過ぎに起きて騒ぎ出したのて1つ追加してよく覚えて居ませんが5時~6時位に起きて7時過ぎの朝食までその方が好きで落ち着く動揺を唄い続けていました。

注意書きにこんなことも書いてあります「どうしようも無くなったらコーディネーターに連絡を」とありました。説明時にもありどうしようも無くなっても絶対手は上げないでコーディネーターに連絡して下さい。

と言われて当然な事と思っていましたが、突然それが起きました。何をきっかけか分かりませんが利用者さんの目つきが変わって突然掴みかかって来ました、合わせて顔面を引っ掻いたり眼鏡を叩き落としたり、頭突きをしたりして来ました。

その瞬間は何があったか分からずに自分自身がパニックになりました。人の防衛本能として我が身の身体に危険を感じたら必死で抵抗します。

取り敢えず掴み掛かっているのを離して、早朝でしたので階下の人に連絡する余裕もなく、やむ無くコーディネーターへの電話連絡をと思ったら電話を叩き落とされました。

多分恐怖のマックスだったでしょうか?多分必死に防衛すると相手は更に不安定になって行動も激化します。この時の状況は正直頭に血が昇って記憶していませんが、やられ放題だったようです。

職場に行くと派手にやられたねといつもことらしいです。その方も顔に絆創膏が張ってありました。翌週も2回目の研修で流れが分かりました。

私は薬による制限は好みませんが、聞くところによると最初は薬無しに色々試したが効果がなく本人の負担も大きいので医師と相談して薬の量を増やしたそうです。

2回目は23時に頓服、夜中に目覚めて寝ないので3時に頓服を投与して寝てもらいました。冷静に観察すると利用者さんは投与の時は自分から飲みに来るのでやはり投与して寝られた方が楽なのかと思いました。

掴みかかるのも想定内なので眼鏡を外して掴み掛かられ準備をしました(笑)。そんな大暴れをする方が1年もすると薬の調整が効いたのか環境に慣れたのか、不安定になるものの大暴れすることも無くなり2年経つと当時の狂暴性もなく人が変わったように静かになりました。

時には不安定になる時もありますが、長年居ると目の色が瞬時に変わるのが判るので掴み掛かられ前に適切な体制で応対出来るようになります。

もしかすると狂暴性に慣れたのと思って他の人に聞いても人が変わったように大人しくなった。しかし初めての人から見たら軽く掴みかかることが恐怖に感じる人もいて介助のなり手は少ないようです。

ある意味ではその方が最高に不安定で大暴れする時期に介助出来て良かったように思います。聞くところによると更に酷い時は大人が数人がかりで押さつけた時もあると言っていました。

多分のこの利用者さんを数十年見つづけた結果の対応かと思いますが、押さえ付けるから更に大暴れするのではないかと思いました。

警察が追いかけるから逃げるようなものかも知れません、正論で言えばやましいことがなければ逃げることはありませんが本能的に逃げるように思います。

優しく問い掛けて貰えばよいのですが職務上でしょうか怖い顔で更に制服姿で2人がかりで近づいて来れば普通は離れるでしょうと思うのですが、かえって怪しい挙動不審となるのでしょうか?

私の仮説ですが、その方が何か理由が付くことで暴れた。それが理由もなく突然暴れるの報告になって、その人がそのように見られるようになった。

普通なら何でもない動作が「暴れる人」の先入観で行動が固くなり表情が厳しくなった。それを感じた利用者さんは更に不安定になり暴れるようになった。

それがマイナスのスパイラルで行き着く先まで行き着いた。うちの特徴である「生涯介護」が効を生じて、その狂暴性に慣れていつもの出来事となり余裕を持って対応出来るようになった、その方も受け入れて貰えることで冷静になり落ち着いた。

最不調時を知っている人は落ち着いたの好評価を伝えることで次第に介護者がリラックスして対応するようになった。更に利用者は笑顔が見られるようになって、今度はプラスのスパイラルになった。

そんな風に感じました。

~ ~

自宅(グループホーム)で落ち着いたので今まで行かなかった職場旅行に行くようになりました。

日帰りと一泊旅行でその方の介助をした時があり、一泊の時のお話しです。

その方はもし何処かに泊まる場合でも団体部屋ではなく、介助者との二人部屋でした。状態が良くなったので三人で寝ましたが、その方が不安定で眠られなかったのでもう一人の方には部屋を変わってもらいました。

緊張しているせいか、なかなか寝付かずに数時間おきの頓服も全く効きませんでした。全て使いきっても寝ないので深夜でしたがコーディネーターにメールを入れましたが返信はなく、と言って電話を入れるまでの緊急事態でなく迷いました。

私がメールするのを見てその方のイライラがマックスで奇声を上げ始めたので部屋を出て廊下を歩き周りました。1階が内の団体の貸し切り、2階は他の客で地下1階は宴会場で人は不在です。

落ち着かせるために1階廊下と地下廊下を歩き周って部屋に帰りました、時間は真夜中の3時か4時でした。 この方の行動は慣れて居たので良かったですが、気になったのは他の客からの苦情でした。

5時前位に再度不安定になったので廊下を歩き回ると鍵の掛かって居ない部屋に侵入しました。ある方の寝ている方の布団に行きました、その方は同じ職場で昼間に遊んでくれた固く。今思えば遊ぼうだったように思います。

考えて見れば我々健常者は旅行などでは親しい人と世が更けるのも忘れて語り合ったりします。その方は日中はフリーに近いものですが、宿に着くと介助者と一対一で行動が制限されます。

その方の行動はある意味では自然ですが、時間が早すぎるので何とかその部屋から出て、駆け込んだ部屋もその方と親しい方でした。 彼の【行動には意味がある】そう感じました。

明け方には私の方に限界がやってきて、寝ていた彼らも利用者さんを受け入れてくれるようなのでお任せしました。

うちの団体の良さを改めて実感しました。テーマは「共生共働」で障害がある人もない人も共に生きる社会です。

色々な部署があり色々な障害を持った方が働いています、1つの部署として訪問介護の私の働く場があります。

今回の旅行のような長時間、長距離の介助は数人の介助者では限界があります。それを補い支えあう仲間が他にいることで介護者は元より使用者さんにもゆとりと楽しさが生まれます。

仮に朝10場~翌18時までの32時間介助の場合は8時間交代で2人交代体制位です。1人の介護者では目の届く範囲に限界がありやむ終えずに行動制限をかけてお互いがストレスになります。

職場の全員ないし複数人がその方の行動を知っていれば自由に行動出来ます。介護者もある程度フリーになりリラックスできていざとなったら対応出来る余力を持ちます。

中軽度の障害でしたら、事前知識なくその人を知らなくても受け入れ可能ですが重度となるとある程度行動が予測出来ないと本人及び第三者に迷惑をかけることがあります。

謝ったりお金で済めば良いのですが、お子さん怪我させたりしたら大変です。それが想定内なら悔やんでも悔やみきれないので、重度の方にはその人の行動をよく知る人の見守りが不可欠になります。

今、その障害を持った方を含めて包み込むインクルージョンが言われています。健常者でもお互いがよく分からないのに自閉的なら尚更です。 その核となるのに経験とある程度の知識を持つ介護専門職かと思います。

介護専門職でも得意とする分野があります。在宅/施設 高齢者/障害者などの組み合わせがあります。 それぞれの職場で働いていると思いますが、社会の場にもそのリソースが活用出来ればと思っています。

それは無償のボランティアではなく、完全なアルバイトでも中間位の価格に設定することでお金儲け(お金稼ぎ)目的ではなく、かと言って手弁当で全て自前の善意だけに頼るものでなく息の長い活動になればと思っています。

合わせて、自閉症を持った方の行動をこれこれこう意味でされていますと、健常者に伝えることで多くの方が理解者やサポーターになることを願っています。

私も自分立場に合った出来ることを精一杯行って行きたいと考えています。長文の最後までお読み頂きありがとうございます。